沈黙の壁。感染症との闘い。「レッドゾーン」夏川草介

本感想

沈黙の壁。治療者達に石が投げられないように、患者のプライバシーを守るために必要な壁。

そのせいで、現場の求めているものが、本当の状況が伝わらない。

未知の感染症に地域の田舎の病院で挑んでも給料が上がるわけではないし、命を危険に晒すことになるかもしれないし、医療者にだって家族もいる。

けど、必要とされてるから、ぐちぐち言いつつも向き合わないといけないことから逃げない姿がリアルでだった。

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ここから先ネタバレあり

田舎の小さな、病院。

といっても、

肝臓とかそれぞれいる時点でまあまあ大きいと思うけど。

何もわからないウイルスに対して、

自分の命が危険にさらされるかもしれない。

けど、必要だから挑む怖さ、辛さ、他の人が助けてくれないことに対する理解と諦めと。

元々は、最初のコロナチームの3人も、仕方なく、やっていたのに、

それが当たり前になってしまっていることへの不満、違和感。

自分たちを、患者さんを守るためにも、

情報を外に出せないからこそ、

現状が、必要な情報が伝わらない。

同じ医療者でも、実態を見ていない人たちに、

無理な要求をされたりしていて。

憤りと、無力感を感じる。

見てないから仕方ないんだけど、ね。。。。

プライバシーとか色々と配慮しないといけない、情報発信に気を使わないといけない中、伝えることの難しさ、厚い厚い沈黙の壁を破ることの難しさを感じた。

単純な、「コロナの治してあげなくていいの?」という純粋な子供の言葉や、患者さんの入院させてもらえるんだ、、という喜び、

難しい。

関心を、実情を知らないと実感が湧かない

コロナの中、海外にどうしても行きたくて、そんな怖がらなくても、かからないだろうと軽視して海外に言ってしまう気持ちもわかるし、

自分も、

実際にコロナに向かい合ったけど、

いまいち自分が高齢者でもないし医療者でもないし、多分かかっても軽傷だろうし、死ぬことはないだろうと、なんなら、学校休み!!ラッキー!!!

外に出れないのは、友達と会えないのは、文化祭がなくなったのは、部活の大会いけなくなっのは悲しいけど、

全然家の中で楽しめちゃう人だから

そこまで苦痛に思わなかったこともあって、

実際に同じ時代を生きていたのに

認識が甘かったんだろうなと思わされる。

せっかくなら、もっとちゃんとニュースとか見て、

危機感持って、

それこそその頃からブログやってたらなあ。。。とか思っていた。。

まあ、その期間のおかげで勉強追いつけて、今大学に行けてるんだけども。

高尚な意識がなくても向き合う医療者

今まで普通の内科医だったけど、

いざ、コロナがやってくると

向き合うことにしました!って言い始める人はもちろんすごい。

けど、

流されて、なんとなく、コロナに入っても、

家族の反対を押し切ったり、理解を得たり。

自分を大切に、怖いことはしたくないという気持ちに向かい合ったり。

何かしらしないといけないし、

けど、流されるしかできなくて。

なんとも言えない、

やりたくない、やりたくないこともない、けどやるしかないっぽい

みたいな

ふわっとしたすごく現実味がある気持ちの流れを感じれた。

こめんと

とにかく、また、コロナみたいな感染症があった時には一番に見返したい。

情報をとる、知るって大切だなと思う。

ちなみに、この記事は朝早起きさせてもらった時に書きました、ありがてえ。。

さらにちなみに、この本、研究室で読んだんだけど(研究しろ)

その日、眠すぎて、

数ページ読んでは突っ伏して寝、起きてまた寝を同じ研究室仲間の間でずっとしてました。

昼ごはん前も、後も。

素敵な1日だね。

月一くらいであるこの以上な眠気が続く日、一体なんなんだろう…

以上っ

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