プラスミドDNAについて、生物にあまり詳しくない人のために説明した記事です。
結論を簡単に言うと、プラスミドDNAは、細胞版の差し込むとインストールされる追加メモリのようなものです。
順を追って説明していきます。
まず、「形質転換」について。
どの細胞にも、もともと遺伝子などの器官があります。
そこにさらに他の細胞の遺伝子が入ることによって、
その新しく入れた遺伝子が働く(遺伝子が働く=発現する)ことを「形質転換」といいます。
形質転換の例としては、大腸菌への組み換え遺伝子の導入などがあげられます。
形質転換の際に必要な遺伝子の運び手のDNAのことを「ベクター」といいます。
(DNAの中に遺伝子が含まれています)
その運び手、ベクターとして、よく使われるのがプラスミドDNAです。
プラスミドDNAは環状で2本鎖のDNAです。
(すべてのDNAは2本鎖。RNAが1本鎖。)
遺伝子組み換えの際には、プラスミドDNAの一部を切り貼りして、目的のタンパク質などを作るようにし、それを組み替えたい細胞の中にいれます。
すると、入れられた細胞の中で、そのDNAの内容に応じたタンパク質などが作られます。
プラスミドDNAは、細胞の中に入れることで、その細胞に新しい機能を追加することができるんですね。
そのため、プラスミドDNAは、細胞版の差し込むとインストールされる追加メモリのようなものというイメージでよいのではないかのなと思います。
以上っ
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